
みなさんは公務員は最強の職業だと思いますか?
一つの視点から見ればそれも間違ってはいません。
しかし私は公務員よりも一般企業の正社員を選びます。
現に公務員の志望者が3年連続で減少しているとの記事が
出ていました。
以前は、「公務員=安定」というイメージがありました。
それによって志望者は多かったです。
私も父親に、「落ちてもいいから受かるつもりで毎年
公務員試験を受けなさい」と言われていた時期があります。
テクノロジーの発達で、個人で稼ぐことができる時代になりました。
目まぐるしく変わっていく時代の中で新しいビジネスチャンスが
たくさん生まれています。
公務員という選択肢の魅力が薄れてきたのはそういったものがあるから
ではないでしょうか。
では、実際公務員と一般企業を
年収などいろいろな角度から検証していきましょう。
公務員と企業正社員の生涯年収比較

まずは、一番の比較対象である生涯年収をみてみましょう。
「フルタイム正社員・60歳定年」型の企業規模別生涯年収(2017年)
10~99人:2億2490万円(男性)、1億9840万円(女性)
100~999人:2億5660万円(男性)、2億2500万円(女性)
1000人以上:3億1880万円(男性)、2億6720万円(女性)
会社の規模によってかなりの差があります。
それでは、公務員はどうでしょうか?
国家公務員と地方公務員でも比較してみましょう。
「国家公務員・60歳まで」の生涯年収(2018年)
高校卒:約2億4100万円
短大卒:約2億4300万円
大学卒:約2億6200万円
※ボーナス含む、残業代含まない金額
「地方公務員・ 60歳まで」の生涯年収(2018年)
中学卒:約1億9000万円(男性)、約1億7400万円(女性)
高校卒:約2億200万円(男性)、約1億9800万円(女性)
短大卒:約2億400万円(男性)、約2億40万円(女性)
大学卒:約2億1000万円(男性)、約2億600万円(女性)
※ボーナス・残業代含んだ金額
さまざまな多要素があるので、一概には言えませんが、
データからいうと男性・女性ともに1000人以上の企業に勤め続けることが、
もっとも生涯年収が高くなる可能性が高いといえるようです。
では、年収ではない他のメリット・デメリットを見ていきましょう。
公務員のメリット・デメリット

メリット
- 終身雇用
- 年功序列
「終身雇用」
まずは最大のメリットとして経済の影響を受けることなく、
クビにならずに一定の給料をもらえることです。
コロナの影響で不景気のなか、これはかなり強いです。
「年功序列」
年を重ねれば、それに従って勝手に年収も増えます。
給料の上げ方が単純明快です。
デメリット
- ビジネスではない
- 評価は不明確なもののみ
- 環境が変えられない
- 副業できない
ビジネスではない
公務員は国に仕え、国や地域をよくしていくのが仕事なので
競合もいなければ業績もありません。
つまり、自分が何か大きな成果を上げたからといって
「会社が儲かって給料が上がる」ということもないのです。
給料を上げたければ年を重ねるしかないのです。
評価は不明確なもののみ
業績がないので、上司の評価は勤務態度ぐらいしか
ありません。
「朝早くから出勤して遅くまで頑張ってるね」
など、数字にならないような感覚で評価を測るしか
ないのです。
公務員は定時で帰れるというのはもう古いでしょう。
環境が変えられない
基本的には転勤はありませんし、終身雇用ですので
同じメンバーで長期間で仕事をすることになります。
もし職場に合わない人がいても、なかなか抜け出すことは
できません。
副業できない
基本的に副業禁止です。
繰り返しますが、給料(収入)を増やすには待つしかありません。
企業正社員のメリット・デメリット

メリット
- 業績が給料に比例する
- スキルを磨いて転職できる
- 副業できる
業績に給料が比例する
すべての会社に言えることではないですが、
自分が頑張って成果を上げて会社の業績を上げれば、
給料として自分に返ってきます。
スキルを磨いて転職できる
専門的なスキルを扱う仕事であれば、そのスキルを武器に
もっと条件のいい会社に転職することができます。
公務員ではなかなかそういったスキルを習得するということは
ないかもしれません。
副業できる
もちろん、これも会社によるでしょうが
国も今副業を推進しています。
20万円以下であれば確定申告をする必要もないので
年収を上げることもできます。
デメリット
- 業績が給料に比例する
- 突然職を失うこともある
業績が給料に比例する
このことはメリットでも上げましたが、逆にデメリットでも
あります。
業績が下がることで会社に資金がなくなり給料カットと
いうこともあり得ます。
突然職を失うこともある
業績の悪化がさらに進むと会社が倒産し、職を失うことにも
なりかねません。
また、倒産しなくても近年では45歳を一つの区切りにした
リストラが目立つようになりました。
更に業績が黒字でもリストラをする企業も増えてきています。
変わる日本の働き方

こういった経済になった背景には、様々な要因がありますが
コロナウイルスがきっかけとなったリモートワークの普及や、
株価の暴落が大きいでしょう。
三菱UFJ銀行が一律給料値上げ廃止しました。
これは成果をあげた人の給料を上げると宣言したようなものです。
トヨタは終身雇用廃止にしました。
あのトヨタでさえリストラを視野に入れているということです。
以前の日本は公務員でなくても大手企業に入れば、
「終身雇用」「年功序列」であるといわれてきましたし、
年収も公務員を上回るものも少なくありませんでした。
しかし、企業は「完全実力主義」になりつつあります。
まとめ

どちらもメリットデメリットはありますが
企業正社員をおすすめします。
確かに公務員は、生涯決まった給料を安定してもらえるかもしれません。
ただ、その給料は天井が決まっています。
個人で稼ぐことが以前より格段に簡単になった今に、
決まった枠に収まるのはもったいないです。
企業に勤めながら副業して、副業が軌道に乗れば
脱サラする生き方の方が楽しそうに思えませんか?
しかも副業がノーリスクで始められる時代です。
新しいことにチャレンジして、自分のスキルを磨くことの先に
公務員よりももっと有意義な生活が待っています。